傾斜のある分譲地に住まいが整然と建ち並ぶ「ロングヒル中央」の一角にある松下邸。真っ白い外壁の総2階の建築がシンプルな佇まいです。
ご主人は建築板金屋さん跡取りで、家を建てるなら自分の手で屋根を葺きたいと希望。その条件では無理な会社が多い中、柔軟に対応してくれたのが首藤工務店でした。
その後、オープンハウスを見学し、素材を選ぶ確かな目と技術力の高さに納得。さっそく、マイホームづくりを依頼されたそうです。
「シンプルで使い勝手の良い家」をコンセプトにした松下邸は、明るい吹き抜けのリビングを中心とした3LDK。ご夫婦が考えられた大まかな間取りに、プロのアドバイスをプラスして出来上がった住まいです。
1階はLDKと和室が連なる空間で、LDKは大きな吹き抜けと2階の窓辺にインナーテラスを設けた遊び心のある造り。窓からの光がリビングにも降り注ぐように簀の子状に板を張り、お天気の良い夜に星空を眺めるには絶好のスペースです。
天井には、広い空間のアクセントになるように木目を活かしたホワイトカラーの大きな梁を配し、白い壁とともにシンプルで清潔な雰囲気をつくり出しています。
和室は、琉球畳を敷き詰めた6畳。LDKとの間は3枚戸で仕切ることもできます。キッチンは対面式を採用。カウンターの上に収納棚を付けずオープンにしたことで、圧迫感のない開放的な空間になっています。
松下邸は、天然の木材や珪藻土などの自然素材をふんだんに取り入れた健康住宅。LDKと和室の壁は、同じ珪藻土を用い、塗り方に変化をつけることで表情豊かな仕上がりになっています。
屋根はもちろんご主人自身の手によるもの。シルバーのガルバリウム葺きで、桶もご自分で取り付けられたそうです。
「間取りはほとんど自分たちで決めていましたが、図面を10枚くらい描いてくれました。ここはヒグラシの鳴く声が聴こえるのどかな環境です。首藤さんの提案で造ってもらったテラスからは星がきれいに見えて、1日の太陽の動きまでわかります」と、周囲の自然環境を楽しめる素晴らしい住まいが完成しました。